香典袋に記入する事柄
香典袋の表書きは、宗教や宗派によって異なります。
仏式であれば「御香典」「御香料」「御仏前」が表書きとなり、白無地のものが好ましいですが蓮の絵が描いてあるものでも問題ありません。水引は白黒か双銀の結きりが基本です。
神式であれば「御神前」「御玉串料」「御榊料」が表書きとなり、白無地のものを使用します。水引は白黒か双銀の結きりが基本です。
キリスト教式であれば「御花料」「御ミサ料」※御ミサ料はカトリックのみ。が表書きとなり、白無地のものか十字架または白百合が描いてあるものを使用します。水引は必要ありません。
といったようになります。相手の宗教宗派がわからない場合は「御霊前」とすると無難です。また、表に花が印刷されているものに関しては種類によって宗教や宗派が違いますので注意が必要です。表書きの名前はフルネーム・薄墨で書きましょう。
香典袋に金額を記載する際には、裏面の右下に分かりやすく書きます。金額の書き方は数字を漢数字の旧字体を使うのが基本です。使用頻度が高い漢数字の旧字体を下記に記載しますので参考にして下さい。
「1は壱・3は参・5は伍・千は仟・万は萬」となり例えば、金額が一万円なら「金壱萬圓」、五千円なら「金伍仟圓」と記入します。過不足なく丁度の金額を入れている事を表わす「金伍仟圓也」というように「也」を最後に付けても良いでしょう。
香典を複数人で包む場合
香典袋には自分の名前を表書きよりも一回り小さいサイズでフルネームで記入します。さらに、裏側左下にも名前と住所を書きます。ただし、香典を複数人で包む際は、名前の書き方が変わりますので注意してください。複数人での記名は以下の通りとなります。
夫婦連名の場合…夫のフルネームを表書きの下、香典袋の中央に書き、妻の下の名前だけを夫の下の名前の左側に並べる
二人の場合…目上の方の名前を表書きの下、香典袋の中央に書き、2人目の名前は左側に並べる
三人の場合…目上の方の名前を中央に書き、残り2人は左側に並べる(立場が同じ場合は五十音順)
四人以上の場合…「団体名+一同団」もしくは、「団体名+代表者名+外一同(他○名)」