市民葬とは

市民葬や区民葬はご存知でしょうか。以前から制度はありましたが、費用が比較的安価な葬儀として近年注目を集めています。しかし、市民葬・区民葬を実際に利用した方は一般的な葬儀と比較するとまだ少なく詳しいことは知られていないのが現状です。この記事では、市民葬・区民葬を考えている方のために、知っておきたいことをご紹介してまいります。

「市民葬・区民葬」(以下市民葬とします)は市区町村が住民に向けた福祉サービスの一環として提供している葬儀のことです。戦後に東京の葬儀社の組合が東京都と協力して始めたのが始まりといわれています。近年では各地の自治体が市民葬・区民葬の制度を整えていますがまだ認知度はそう高くはありません。
自治体には葬儀を行う機能はないので、地域の葬儀社・霊柩車の業者・火葬場などが協力し、相場よりも安価な葬儀を実現しています。※一部の自治体では直接葬儀を施行している例もあります。
市民葬の葬儀プランには「棺・祭壇・会場の使用料・霊柩車・火葬料など」が含まれています。会場は公営の葬儀場や公民館を始めとする公共施設がほとんど葬儀そのものは遺体の搬送・納棺・通夜・葬儀・出棺・火葬・初七日法要という流れで行われ簡素ですが、一般的な流れとほぼ変わらない葬儀を営むことができます。ただしプランに含まれていないものはオプション扱いとなり、別料金がかかります。
この様に市民葬は自治体の要請を受けた業者が施行します。簡素ながらも通常の流れにしたがった葬儀になっており、費用は同様の葬儀を葬儀社に依頼した場合よりも低く抑えられています。これには、業者と自治体の間で協定料金が定められているからです。ここで注意したいのは、自治体から業者に補助があること、安価な提供が可能になっているわけではなく多くの業者は利益を削り、地域の住民のために市民葬を提供しています。こうした事情からも市民葬のプラン内容は限定されたものになっており、プランに含まれないものについてはオプション扱いとして通常料金が適用されるのです。

市民葬のメリットや注意点

市民葬の最大のメリットは、葬儀費用が比較的安価に済ますことができることです。場合によってはオプションが必要になることをご紹介しましたが、それでもやはり通常の葬儀を営むよりは安価となります。多くの場合、御不幸は突然のことで高額の葬儀費用を用意できない場合もあります。こうした際には安価で葬儀が営める市民葬の利用を検討してみると良いでしょう。また、葬儀を行うのは自治体から要請を受けている業者ばかりなので信頼して依頼できるというのも市民葬の大きなメリットです。一方、葬儀の内容が簡素なものになることは市民葬のデメリットともいえます。しかし、市民葬を選ぶ方の多くは、可能な限り葬儀の費用を抑えたいと考えるでしょう。この為、簡素な葬儀になるのは問題ない・もしくは仕方ないとは言えるかもしれません。
思い通りの葬儀を営もうとした場合には、オプションの費用がかさみ、結果的に費用が高くなってしまうかもしれません。こうした事態を防ぐためには、簡素で良いと思えるもの・こだわりたいものを明確にし、希望する葬儀が営めるのかどうかや営める場合はいくらかかるのかをしっかりと事前に確認しておくことが大切です。

市民葬は通常の葬儀とは異なる部分もあり、利用の際に注意したい点があります。最初に確認すべき点は、居住している自治体に市民葬の制度があるかどうかということです。市民葬・区民葬が利用できるのは、故人の居住していた自治体か喪主が居住している自治体になるので、故人と喪主の居住地が異なる場合は両方を調べてみることをおすすめ致します。また、故人の居住が条件であったり、喪主が居住している場合でも可能であったりと自治体によっても違いがありますので、そちらも併せて確認する必要があります。
市民葬に対応していることがわかったら、葬儀内容を確認しましょう。価格だけを見るのではなくその価格で何が含まれているのかを確認することも大切です。先に紹介したように、自治体によっては扱いが異なっているケースもあります。その上で、必要なものを揃えると費用がどれくらいになるのかを正確に計算しましょう。後悔のない葬儀を営むためには、市民葬だけにこだわるのではなく、葬儀社のプランも含めそれぞれの価格や内容をよく吟味しましょう。
基本料金に他に多くの別料金が設定される他社のプランとは異なり、当社のプランは必要不可欠・最低限の内容でご希望あれば追加項目を承るので、全く無駄のない低価格な葬儀費用にてご案内致します。費用面の心配をせずに、故人様とゆっくり納得のいくお別れの時間を過ごしていただけるプラン内容だと思っております。是非一度当社の葬儀プランをご検討ください。